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ふとした瞬間に奥歯を噛み締めていませんか?「日中の食いしばり」と口元の関係

2026年5月22日

こんにちは。いのうえ歯科です!

仕事や家事で何かに集中しているとき、ふと気づくと奥歯を「グッ」と噛み締めてはいませんか?実は、上下の歯が接触している時間は、1日のうちで合計20分以内が正常だと言われています。それ以外の時間に無意識に歯を触れ合わせる癖は「TCH(上下歯列接触癖)」と呼ばれ、近年注目されています。

■無意識に「グッ」と力が入っていませんか?

本来、リラックスしているときの上下の歯の間には、数ミリの隙間があるのが自然な状態です。しかし、パソコン作業やスマートフォンの操作、あるいは家事などに熱中していると、知らず知らずのうちに歯を接触させ続けてしまうことがあります。強い力でなくても、長時間筋肉を使い続けることは、お口周りに大きな負担がかかってしまいます。

■「食いしばり」が続くと、輪郭に影響も?

この「日中の食いしばり」が習慣化すると、噛むための筋肉である「咬筋(こうきん)」が発達しすぎてしまうことがあります。

筋肉が常に緊張状態にあると、あごの疲れや重だるさを感じやすくなるだけでなく、エラの部分が張り出して「顔の輪郭が大きくなった気がする」といったお悩みに繋がるケースも少なくありません。また、歯そのものへのダメージ(摩耗や欠け)や、詰め物が外れやすくなる原因の1つになるとも考えられています。

■今日からできる!「歯を離す」ための小さな工夫

無意識の癖を直すのは簡単ではありませんが、日常生活の中で「意識する回数」を増やすことが大切です。

例えば、パソコンのモニターの端やキッチンなど、よく目が向く場所に「歯を離す」「リラックス」と書いた小さな付箋を貼っておくことも効果的です。付箋が目に入った瞬間に、一度大きく深呼吸をして、肩の力を抜くと同時にあごの力を緩める習慣をつけましょう。

■過度な緊張を和らげる「ボツリヌス治療」という選択肢

生活習慣の工夫だけではなかなか力が抜けない、あるいはすでにあごの痛みや強い張りを感じている場合の選択肢として、歯科医院での「ボツリヌス治療」があります。

これは、筋肉の緊張を和らげる薬剤を注入することで、過剰な食いしばりの力をコントロールしようとする治療法です。筋肉のボリュームが抑えられることで、結果として「口元がすっきりした」と感じる方もいらっしゃいます。

※ボツリヌス治療には、一時的な噛む力の低下や違和感などのリスクを伴う場合があります。また、妊娠中・授乳中の方は受けられません。

■まとめ

日中の食いしばりは、自分ではなかなか気づきにくいものです。まずは「今、歯が触れていないかな?」と意識することから始めてみませんか。お口周りの違和感や、癖によるトラブルが気になる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。