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歯科金属のリスクについて

2024年12月13日

こんにちは。いのうえ歯科です!

突然ですが、みなさんは歯科治療における金属のリスクについて考えたことはありますか?銀歯を用いた補綴治療は保険診療で行われる代表的な歯科治療のひとつですが、いくつかデメリットや注意点があります。本記事では、歯科治療で金属を使用するリスクついてお話していきます。

■①アレルギー反応

保険治療で用いられる金属というと銀歯をイメージする人が多いと思いますが、これは別名「金銀パラジウム合金」や「銀合金」という素材です。これらを削って歯に合わせて詰め物・被せ物などの補綴物を作製して使用しますが、これらの素材は長い間口腔内に入れていることで徐々に溶け出てしまいます。金属イオンが溶け出すとゆっくりと身体に吸収され、アレルギー反応を引き起こすリスクがあります。口角炎や接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、口唇炎、そのほか頭痛や肩こりなどの不調も症状として起こりやすくなります。

■②歯茎や歯の色を変えてしまう

金属イオンが溶け出し、歯や歯茎に着色してしまうことで色が変わってしまうリスクもあります。金属イオンの影響で黒ずんでしまうと、審美性にも大きな影響を与えてしまいます。

■③虫歯の再発リスクが高い

「銀合金」や「金銀パラジウム合金」を長い期間口腔内に入れておくと、劣化によって腐食していきます。これはいわゆるサビと同様の原理なので、当然歯と金属の補綴物の間には隙間が生じやすくなります。歯に隙間ができるとそこから細菌が侵入して汚れも溜まりやすくなり、歯磨きをするだけでは、除去できなくなります。やがて菌が繁殖して銀歯の下で虫歯が再発してしまいます。

■④ 体調不良になる

原因不明の体調不良を「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と言いますが、お口の中に長期間「銀合金」や「金銀パラジウム合金」があると、不定愁訴を引き起こすリスクが高くなるとも言われています。というのも、人は脳からわずかな電流を流して体を動かしたり制御していますが、金属が口腔内にあることで、このバランスが崩れてしまうことがあるのです。身体のバランスが崩れてしまうと疲労感や謎の痛み、不眠、苛立ちなどの症状が出てくることがあります。

■まとめ

保険診療が悪いというわけではありませんが、保険治療のリスクをしっかり知っておくことは自分の健康を守るためにも大切です。金属アレルギーのリスクを低減し、歯科疾患の再発リスクを防ぐためには、セラミック治療などの選択をとるのもおすすめです。

どんな治療が自分に合うのか詳しく知りたいという方は、歯科医師に悩みや理想を相談してみるのがおすすめです。