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インプラントと天然歯の違い

2024年7月26日

こんにちは。いのうえ歯科です!

インプラント治療は、天然歯と同じような使い心地と審美性と言われており、近年人気を集めている治療方法です。では天然歯との違いは何なのでしょうか?

本記事では、インプラントと天然歯の違いについて詳しくお話しします。

■大きな違いは「歯根膜」があるかどうか

天然歯とインプラントの大きな違いは歯根膜があるかどうかという点です。そもそも歯根膜は人間の歯のみに存在する組織であり、骨と歯は靭帯によってつながっています。歯根膜は厚さ約0.15mm〜0.38mmほどで、衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしています。しかしこの歯根膜は天然歯にのみ存在している組織なので、人工的に作られたインプラント治療には存在しません。つまり骨とインプラントはクッションを介さずダイレクトにつながっているということです。

歯根膜は私たちが食事する上で大事な働きをしているため、「インプラントはほんとうに安全?」と不安になる人もいるかもしれません。しかし、普通に食事を楽しんだり日常生活を送っているときに歯根膜の有無の違いを感じることはほとんどないと言われています。人工物なので多少の違和感はあるものの、それも気づかないか気にならない程度であることがほとんどです。そもそも噛み合わせに問題がある場合は、インプラントに負荷がかかり失敗につながるため、注意が必要になります。

メンテナンスの重要性

インプラントは天然歯とは構造に違いがあるため、血液供給が少ないと言われています。天然歯の場合は歯根膜をはじめ、骨や歯肉などのいろいろな方向から血液供給が可能ですが、先述したようにインプラントには歯根膜が存在しません。必然的に血液供給の場所も少なくなってしまいます。通常「好中球」により、歯周ポケットに細菌が入り込んでも、排除しようとする働きが発揮されますが、インプラントは好中球の働きがやや乏しくなるため、天然歯よりも防御力は劣ってしまいます。天然歯でももちろん歯科疾患予防は重要ですが、インプラント治療をした箇所はインプラント周囲炎にならないようにさらに丁寧なケアが必要になります。

まとめ

天然歯にはどうしても少し劣ってしまうものの、修復治療のなかではインプラント治療はとても優れた治療方法です。歯を失って悩んでいる方や、入れ歯に不快感を感じている方はぜひ一度当院にご相談ください。