インプラント治療後に噛み合わせがズレることはある？

こんにちは。いのうえ歯科です！

インプラント治療は、歯を失った部分に人工歯根（インプラント）を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い見た目と噛み心地が得られることから、近年多くの方に選ばれています。

今回は、インプラント治療後に噛み合わせが悪くなることがあるのかについて、詳しくお話しします。

■インプラント治療後に噛み合わせが悪くなる理由とは？

インプラント治療後に噛み合わせの違和感が生じることは、決してまれなことではありません。しかしその理由にはいくつかの原因があります。

・噛み合わせの微調整不足
インプラントは天然歯とは異なり微妙な噛み合わせの変化を自身で感じ取りにくい特徴があります。治療直後は問題なくても時間の経過とともに違和感を感じることがあります。

・周囲の歯の移動
周囲の歯や噛み合う歯がわずかに動くと、インプラントとの噛み合わせがずれてくることがあります。これは、天然歯が持つ「動く」性質による影響を受けたことによるものです。

・インプラントの高さや位置の問題
インプラントの上に装着する人工歯の高さや角度が少しでもズレていると、片側だけに力がかかったり、噛みにくさを感じることがあります。

■放置してしまうとどうなる？

噛み合わせのズレを放っておくと、次のようなトラブルにつながる恐れがあります。

✔️顎関節症のリスクが高まる

✔️インプラントや周囲の歯に過剰な力がかかり破損や歯周トラブルが起きる

✔️食事のしづらさから消化不良や全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性がある

■噛み合わせのチェックは定期的に

インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスと噛み合わせのチェックがとても重要です。インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気にはなります。噛み合わせの不具合がその引き金になることもあります。当院では、治療後も継続して患者様のお口の状態を見守っていきますので、安心してお任せください。

■まとめ

インプラント治療後に噛み合わせが悪くなることは、ありえることです。ただし、それは調整やメンテナンスで改善できるケースが多いため、早めの相談と対応が大切です。違和感がある場合には「こんなことで相談してもいいのかな？」と思わず、遠慮なくご相談ください。