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インプラント治療でも適用される「静脈内鎮静法」とは?

2023年12月22日

こんにちは!いのうえ歯科です。自分の歯を失ってしまった場合に適用されるインプラント治療について、術中に用いられることの多い「静脈内鎮静法(セデーション法)」を解説していきます。

■静脈内鎮静法(セデーション)とは

静脈内鎮静法は別名セデーション法とも呼ばれ、術中や治療中の不安や緊張感、恐怖心などを和らげるために用いられる麻酔法です。インプラントも手術も、静脈内鎮静法を用いることでリラックスした状態で受けることができます。

■静脈内鎮静法の投与方法

静脈内鎮静法(セデーション)は、点滴に鎮静剤を入れて体に浸透させていきます。ですので静脈内鎮静法をする際の負担は針を刺す痛みくらいです。

次第に中枢神経の働きが鈍くなっていき、意識は完全になくなるわけではありませんが、強い睡魔に襲われているような、全身麻酔に近い状態になります。完全に眠っているわけではないため、自発呼吸は可能な状態です。

■静脈内鎮静法のメリット・デメリット

【メリット】

・リラックスして治療ができる

不安や恐怖心が強い患者様でも、楽な気持ちで治療にのぞめるので、手術に対するストレスがなくなります。パニックを起こしやすい方も安心です。

・インプラント手術の安全性も高くなる

静脈内鎮静法を用いる場合、心電図や血圧、酸素飽和度といった細かい数値を確認しながら手術を行うため、異変があった場合にもすぐに気づいて対処することができ、安全性も高くなります。

・術中の記憶が残りにくい

静脈内鎮静法は深く眠っているような状態になるため、術中の記憶が残らない人も多く、「気がついた頃には終わっていた」と感じる人も少なくありません。

【デメリット】

・費用がかかる

局所麻酔だけで行うよりも、静脈内鎮静法を併用するとなると費用は高額になります。保険治療にならないため、価格も歯科医院によって異なります。

・完全回復するまでに時間を要する

意識がかなり薄くなっている状態なので、術後に完全に回復するまで時間がかかります。しかし、入院するほどではなく、日帰りで受けられる程度です。

・少ないとはいえどリスクは伴う

全身麻酔ほどのリスクはないものの、血圧や呼吸状態にまったく影響がないわけではないので、多少のリスクは伴います。しかし、先述したようにしっかり数値を確認しているため、すぐに対処が可能です。

■まとめ

インプラント治療では手術に対する不安が大きい人も多いと思いますが、局所麻酔と静脈内鎮静法を用いることで、リラックスした状態で受けることができます。静脈内鎮静法の詳細はカウンセリングの際にお話しさせていただきます。