歯ぎしり・食いしばりのリスクと改善のためのボトックス治療
こんにちは!いのうえ歯科です。この記事では食いしばりや歯ぎしりによるリスクと、改善するためのボトックス治療をご紹介します。
■食いしばりや歯ぎしりは想像以上に大きな力がかかる!
歯ぎしりや食いしばりはみなさんが想像しているよりも大きな力がかかります。例えば成人男性による歯ぎしりの場合、歯や歯周組織に対して50〜60kg、最大で約100kgもの力がかかるといわれています。こうした強い圧力が毎日かかり続けると、さまざまな悪影響を及ぼします。
■歯ぎしりや食いしばりのよるリスク
①歯周病になるリスクが上がる
歯周病は細菌感染症なので、歯ぎしり・食いしばりと直接的な関係はありませんが、強い力が加わることで弱った歯や歯茎に過度な負担がかかり、歯が揺さぶられて、歯周病が悪化してしまいます。咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)と呼ばれる歯周組織の病気の原因となることもあります。
②歯が摩耗する
歯の表面はエナメル質でできていますが、強い力がかかり続けると歯が削れていってしまいます。専門的には摩耗や咬耗(こうもう)と呼ばれます。
③歯列や噛み合わせが悪化する
過度な咬合圧がかかり続けると、歯列や噛み合わせが悪くなり、お口の健康に悪影響を与える可能性があります。すきっ歯になったりして見た目が悪くなるだけではなく、咀嚼能率も低下し、お手入れもしにくくなります。
④知覚過敏が起こりやすくなる
歯ぎしりや食いしばりでエナメル質がすり減ると、歯の神経までの距離が近くなってしまい、知覚過敏を起こしやすくなります。
⑤顎関節症になる
歯ぎしりで下の顎を前後左右に強い力で動かしていると顎関節に過剰な負担がかかってしまい、炎症や腫れ、痛みなどの症状が出てしまいます。その結果、口が開きにくくなる、偏頭痛が生じるという顎関節症を引き起こしてしまいます。
■ボトックス(ボツリヌス治療)がおすすめ!
歯科医院で行う、ボトックス治療は歯ぎしりや食いしばりの改善に用いられることが多く、個人差はあるものの、効果は3ヶ月〜6ヶ月ほど持続します。1度打っても永続的に効果が続くわけではないため、定期的に注射をするのがおすすめです。
■まとめ
ボトックス治療は歯ぎしりや食いしばりの改善以外にも顎関節症の緩和や口元の梅干しシワの改善など、さまざまなメリットがあります。気になる人はぜひ当院にご相談ください。