インプラントの構造や種類
こんにちは!いのうえ歯科です。
インプラント治療の審美的なメリットは、上部構造(人工歯)の種類によっても変わりますよ。
この記事ではインプラントの構造や種類をご紹介します。
■インプラントの構造
①インプラント体(人工歯根)
外科手術によって顎の骨に埋め込まれるのが、インプラント体です。歯根の代わりとなり、インプラント全体を支える重要な役割を果たします。
インプラント体にも、「スクリュータイプ」と「シリンダータイプ」の2つの種類があります。現在インプラント治療で使われているのはほぼスクリュータイプです。
②アバットメント(支台)
埋め込んだインプラント体に取り付け、上部構造(人工歯)を接続する器具です。
③上部構造物(人工歯)
アバットメントに接続されるのが、上部構造と呼ばれる人工歯で、これが自分の歯の代わりとなる部分です。
■人工歯(クラウン)種類
人工歯は主に以下の6種類の素材に分けられます。
【ジルコニア】
セラミックを何層にも塗り重ねて仕上げた人工歯です。自然な色や質感で、審美的な面でメリットが大きく、耐久性もあります。よく見える部分にも向いており、プラークもつきにくく、あらゆる面で優れた素材と言えます。
【ニケイ酸リチウム】
セラミックの一種であるニケイ酸リチウムガラスを高温で溶かし、成型して作られた人工歯です。オールセラミックなので非常に高い耐久性と審美性をを誇ります。インプラントよりも主に自分の歯が残っているときの治療に用いられます。
【パラジウム合金】
一般的に「銀歯」と呼ばれる銀色の金属。インプラントには使用しませんが、比較的価格も安いため費用を抑えることができます。経年劣化しやすく、見た目の色が目立つため、よく見える位置の歯には不向きです。
【メタルボンド】
金属のフレームに、セラミックを焼き付けて加工した人工歯です。自然な色味なので審美的なメリットがありますが、デメリットとして、セラミックがはがれやすい点があげられます。
【ゴールド】
白金加金や、金合金などでできた人工歯です。他の素材よりも柔らかく、自分の歯を痛めることがありません。銀歯同様色が目立つため、奥歯などの目立たない箇所に適用されます。
■まとめ
人工歯の種類もたくさんあり、用途やメリットもさまざまです。審美的な面や価格の相場、耐久性などを考慮し、担当医と相談して選んでいきましょう。